結婚するのに必要なことは、簡単にいうと二つです。
@夫婦になるという二人の意思
A婚姻届を出すこと
そうですね、タツヤとアケミの場合は、@が足りないのです。
二人の結婚は成立していません。
アケミは悲しいですね。
(ちなみに、婚姻届の「不受理申立制度」というのがあります。
もし予め、届を勝手に出されるかもしれないことがわかっている時には、これを利用しておけば、勝手に届を出されても、受理されません。本籍地の役場で申立てることができます)
「アケミ、今まで悪かった」
タツヤは一時は勝手に届を出したアケミを責めました。
けれどタツヤは気づいたのです。
それは、自分への愛ゆえのやむない行動だったのだと。
「これからはアケミだけを愛するさ」
「タツヤ。嬉しい」
「届けはもう出してあるから、結婚式だけやるか」
あれれ?ちょっと待ってください。
二人はすでに結婚しているつもりのようですが、
二人の結婚は、成立していないのでしたね。
結婚式をしても、結婚の成立とは直接関係はありません。
つまり、結婚式は飲んで騒いで楽しくても、それで法的な結婚の効力が生じたりはしません。
[問題]
このままでは、ずっと二人は結婚していないままになるのでしょうか?